2026年9月27日(日) YouTube 番組について
NG+ ゲームビジネスの朝刊、毎朝5分。
国内2026-09-27

バンダイナムコ、『SYNDUALITY Echo of Ada』のオンラインサービスを2027年5月以降に終了──オフライン版へ移行し遊べる状態を残す

バンダイナムコエンターテインメントは9月26日、『SYNDUALITY Echo of Ada』のオンラインサービスを2027年5月以降に終了し、オフライン版へ移行すると告知しました。現行のオンラインサービスにおけるアップデートおよびイベントは、2026年10月中に実施予定の内容をもって提供終了となる見込みです。

『SYNDUALITY Echo of Ada』は、二足歩行メカに搭乗して地上の資源を回収するPvPvE型の脱出シューターです。青い猛毒の雨によって世界人口の92%が失われた世界で、プレイヤーは「ドリフター」となり、AI搭載ヒューマノイドの「メイガス」とともに地上を探索します。他プレイヤーと遭遇した際に協力するか敵対するかの駆け引きが特徴で、倒されればメカを失うリスクも設計に組み込まれていました。

2025年1月にPS5/Xbox Series X|S/PC(Steam)向けに発売され、発売直後のSteam最大同時接続プレイヤー数は3622人と、まずまずの立ち上がりでした。しかし評価は伸び悩み、本稿執筆時点のSteamユーザーレビューは約3300件で好評率40%の「賛否両論」にとどまっています。単調になりがちなゲームサイクル、ロストのリスクが大きいPvP要素、バランス面などに不満が寄せられ、アップデートによる改善を経てもプレイヤー数の減少は続き、直近ではピーク時でも200人前後の同時接続でした。

今回の発表で注目すべきは、サービスの畳み方です。オフライン版は、オンライン要素を必要とする一部機能を除いたゲームプレイを楽しめるスタンドアローン仕様になる予定で、オンライン版のセーブデータの一部と、対象となる購入済みアイテムについても引き継ぎが可能になるとしています。PvEのエクストラクションシューターとして、遊べる状態そのものは維持される形です。

スケジュールも段階的に示されています。ゲーム内有償通貨「SYN COINS」は12月18日に販売終了の予定です。購入済みの有償通貨はサービス終了まで利用できますが、購入後の初回起動から150日という有効期限がある点には注意が必要です。オフライン版への引き継ぎデータ保存機能は2026年12月に公開予定、オンラインサービスの具体的な終了時期は2027年3月に告知される予定とされています。

個人開発者にとっての論点は、オンライン要素を持つ作品の「終わらせ方」をいつ設計するかです。サービス終了と同時にゲームが起動しなくなる事例は珍しくなく、欧州の「Stop Killing Games」運動のように、購入した作品が遊べなくなること自体への問題提起も続いています。今回のように単体で動くビルドを残す選択には、追加の開発工数がかかります。それでも、有償通貨の販売停止時期、セーブデータの引き継ぎ範囲、告知の順序を1年以上前から並べて出せるのは、終了時の設計をあらかじめ持っていたからこそです。オンライン依存部分をどこまで切り離せるかは、実装を始める段階で一度考えておく価値があります。

▶ この回の放送を見る(5:17)
月蝕綺譚 -Luna Occulta- PR 月蝕綺譚 -Luna Occulta- 喰われた月の下で、逢いましょう。放置系・和風ダークファンタジーRPG