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海外2026-09-25

マイクロソフト、ゲーム中に広告を挟む「広告クレジット」方式を特許出願──視聴すると15分から1時間の広告なし時間

マイクロソフトが、PCとXboxのゲームプレイ中に広告やお知らせを表示するための「広告クレジット」方式について特許を出願していたことが分かりました。特許の名称は「Contextually Aware Management of Interactive Software Application Access(対話型ソフトウェアアプリケーションへのアクセスの、文脈を踏まえた管理)」で、出願は今月です。海外メディアのRespawn Firstが見つけ、GamesIndustry.bizが報じました。

出願書類によれば、この仕組みの狙いは、プレイを妨げずに広告を届けることにあります。システムは読み込み画面、メニュー画面、任務や試合の終わりといった「自然な区切り」を判定し、そのタイミングでゲームを一時停止して広告を表示します。表示中はゲームの進行も操作も止まるため、広告を見ている間に不利益を被ることがない、という設計です。

広告を見終わったプレイヤーには「クレジット」が付与され、一定時間は広告なしで遊べるようになります。書類に記された長さは15分から1時間以上です。区切り方は時間だけではありません。「5ラウンドのプレイ、1つのレベルのクリア、オンラインマルチプレイ3試合の完了、NPCの撃破、プロジェクトやタスクの達成」といった、ゲーム内の進行やイベントで定める案も併記されています。

マイクロソフトが広告つきのゲーム体験を模索してきたのは今回が初めてではありません。2022年には、クラウドストリーミング上の基本プレイ無料タイトルにゲーム内広告の導入を検討しているとの報道が出ていました。今年7月には、Xboxが広告つきのゲームストリーミングの試験を開始しています。Xbox Insider Programの参加者は、広告を見ることで1時間の無料ストリーミングセッションを利用できます。広告はセッション開始前に表示され、ゲーム本編は変更されません。

背景には、クラウドゲーミングの提供コストの問題があります。Xboxは今月、2026年11月からGame Pass加入者のクラウドゲーミングに月間上限を設けると発表しました。Essentialが月5時間、Premiumが10時間、Ultimateが15時間で、上限に達した後はXbox Storeで追加の時間を購入できます。同社は「より多くの人がより長く遊ぶほど、クラウドゲーミングの提供コストは増える」と説明しています。

なお今回はあくまで特許の出願であり、製品への採用が決まったわけではありません。ゲーム業界では、特許出願の内容がそのまま実装されない例も数多くあります。とはいえ、広告つきストリーミングの試験、クラウドの時間上限、そして今回の出願が同じ時期に並んだことは、プラットフォーム側が「時間とお金以外の支払い方」を真剣に設計し始めていることを示しています。

個人開発者にとっての論点は、広告の枠が誰のものになるかです。これまでモバイルのリワード広告は、開発者が自分のゲームの中に自分で置くものでした。プラットフォームがOSやランチャー側で広告の区切りを判定し、クレジットを配る仕組みを持てば、収益の一部はプラットフォームの側で発生します。PCやコンソールでの広告収益が今後どちらの取り分になるのか、規約がどう書かれるのかは、早いうちから見ておく価値があります。

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