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海外2026-09-22

AppLovin経由の広告費が年200億ドル規模へ──前年比60%増、CEOは「スマホゲーム圏全体で年500億ドル」と推計

モバイル広告プラットフォームのAppLovinについて、同社CEOのAdam Foroughi氏が、自社プラットフォームを通じた年間の広告費が前年比60%増となり、およそ200億ドルに達したと語りました。先週開催されたAll-In Summit 2026での発言です。同社は2025年1月時点で、自社プラットフォームの広告費が年110億ドルに達したと公表していました。1年半あまりで倍近くに伸びた計算になります。

Foroughi氏は、AppLovinが市場で唯一のプレイヤーではないことを踏まえ、広告各社を合わせた数字は「おそらくその倍以上」だと述べました。そこから、モバイルゲームのエコシステムでは毎年およそ500億ドルの広告費が動いていると推計しています。

規模の根拠として挙げたのは、プレイヤーの数です。「モバイルゲームの世界がどれだけ大きくなったか、みんな気づいていない。1日に10億人以上がモバイルのカジュアルゲームを遊んでいる。彼らは全員が大人で、世帯の中心にいる人たちだ。機会の規模は途方もない」と同氏は語りました。

同氏は広告と大規模言語モデル(LLM)を比較し、LLMが社会にもたらす経済的価値のほうが大きいかもしれないとしつつ、広告は「深層学習モデルの、非常に収益性の高い実装」だと位置づけました。商品を探す手段がGoogleからチャットボットに移っても、探している商品そのものは同じなので経済の拡張には大きく影響しない。一方で、アプリやゲームの中で関連性の高い広告を出すことは、ユーザーがそれまで知らなかったものを提示できる。同氏はこれを「消費者にとって楽しい瞬間」であり、発見をつくる行為だと表現しています。

そのうえでパーソナライズの必要性を主張しました。「ゲームの中で30秒の広告を見て無料のライフをもらうなら、それは金銭的価値を受け取っているということだ。だとしたら、30秒のあいだ、どうでもいいものを見たいだろうか、それとも自分に関係のあるものを見たいだろうか」。Appleが近年強化したプライバシー施策については、消費者の実際の好みと逆方向だという見方を示し、精緻なターゲティングをやめた結果として「関係のない広告ばかり出てくる」という苦情が増えたと述べています。

経営姿勢についても触れました。「我々は勝ったとは思わない。毎日、今まさにやられるかもしれないと思って起きて、もっと働くしかないと考える」。2022年には需要がなく供給だけが余り、株価が「文字どおり毎日下がった」ため自社株買いを進めたといいます。また同社はかつて、第三者にデータを渡さないスタジオを「データのため」に買収し、最初の深層学習モデルの学習に自社ゲーム事業を使っていました。市場で通用するモデルができた後にゲーム事業を切り離し、スタジオをTripledotへ売却しています。

個人開発者にとっての意味は二方向あります。人を集める側から見れば、ひとつのプラットフォームを通る広告費が1年で倍近くになったということは、同じ枠を取り合う相手が増えたということです。広告でインストールを買う前提のタイトルは、獲得単価が上がる方向を織り込んでおく必要があります。逆に広告を出す場所を提供する側から見れば、これは伸びている収益源です。リワード広告のようにプレイヤーが見返りを得る形であれば、単価も配信の精度も上がっているという話になります。

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