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海外2026-09-19

ドント・ノッド、2027年1月末より先の事業継続に「重要な不確実性」──手元資金は800万ユーロ、フランスで最大90人削減を検討

フランスのパブリッシャー兼デベロッパーであるドント・ノッドが、追加の外部資金を確保できなければ、2027年1月31日より先の事業継続に「重要な不確実性」があると警告しました。2026年上期の決算発表にあわせ、9月1日に公表していた再編計画の詳細とともに開示されたものです。

資金の減り方は明確です。総キャッシュは2025年末の1540万ユーロから、2026年6月末には980万ユーロへ、さらに7月末には800万ユーロまで減少しました。半年強で約半分になった計算になります。

収益面も厳しい数字が並びました。制作費の資産計上を含む営業収益の合計は、前年同期の1390万ユーロから610万ユーロへと56%減少。販売と開発受託を合わせた売上高も14%減となり、内訳は販売が350万ユーロ、開発受託が260万ユーロでした。開発受託分が伸びたのは、モントリオール拠点で進めているNetflixの主要作品を原作としたナラティブゲームによるものです。営業EBITDAの赤字は、前年同期の200万ユーロから430万ユーロへ拡大しました。

パイプラインにも影響が出ています。同社は、SFアドベンチャー『Aphelion』と、社内で「P14」と呼ばれる未発表プロジェクトについて、関心の表明はあったものの、必要とされる資金確保の基準を満たせなかったと説明しています。

再編の中身は、フランス国内の事業を単一の制作ラインへ集約するというものです。同社は「現行の制作が完了する前に新規プロジェクトを立ち上げるために必要な専門性を一か所に集める」と述べています。検討中の変革計画では、フランスで最大90のポジションが削減される可能性があります。取締役会は9月4日にこの計画を承認し、従業員代表との協議と組合交渉が始まりました。オスカー・ギルベールCEOは、今回の結果が「私たちの業界が直面している大きな課題を裏づけるもの」だとしたうえで、「検討されている措置は厳しいものです。影響を受ける従業員にとって何を意味するかを十分に理解しており、必要な支援策を用意しています」とコメントしています。

同社の資金繰りに警告が出るのは今年に入って初めてではありません。GamesIndustry.bizは6月、監査法人が、追加の資金調達がなければ2026年11月に資金が尽きる可能性があると警告していたと報じています。この時点で、筆頭株主であるテンセントは短期の増資要請に応じていませんでした。同社は2025年にも、RPG・ナラティブアドベンチャー・アクションアドベンチャーの3ジャンルへ絞る再編にともなう人員削減を実施しています。

個人開発者にとって参考になるのは、上場しているスタジオでも、複数の新規プロジェクトの資金が同時に止まると一気に綱渡りになるという現実です。ドント・ノッドの場合、開発受託が売上を下支えする一方で、自社IPの新作は資金の基準を満たせずに止まりました。受託で食いつなぎながら自社作品を仕込む構造は小規模スタジオでもよく採る形ですが、その受託が特定の取引先に依存していると、次の判断の余地が狭くなります。

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