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国内2026-09-19

スクウェア・エニックス、非公開化の報道を否定──月刊誌報道で株価は一時8.3%高、物言う株主は約18.5%を保有

スクウェア・エニックス・ホールディングスが、同社の非公開化を検討しているとの報道を否定する声明を公表しました。きっかけは、月刊誌『選択』9月号に掲載された記事です。同誌は、スクウェア・エニックスが海外の投資ファンドからの関心を集めていると報じていました。

声明は簡潔なものでした。同社は「月刊誌『選択』9月号に、当社の非公開化の可能性に関する報道が掲載された」としたうえで、「当該情報は当社が発表したものではない」と説明。さらに「現在、当社において非公開化の検討は行っていない」と明確に否定しています。

それでも市場は反応しました。報道を受け、東京証券取引所ではスクウェア・エニックス株が取引時間中に一時8.3%高まで買われています(Investing.com調べ)。憶測に火がついた背景として挙げられているのが、同社株の約18.5%を保有する物言う株主、3Dインベストメント・パートナーズの存在です。同ファンドはこれまでも、取締役会に対して経営戦略の見直しを求めてきた経緯があります。

スクウェア・エニックスはこの4年間、事業の組み替えを続けてきました。2022年には欧米スタジオのCrystal Dynamics、Eidos Montreal、Square Enix MontrealをEmbracer Groupへ売却。2025年には米国と英国で100人を超える人員を削減し、開発機能を日本へ集約する方針を打ち出しています。今月発表した第1四半期決算では、利益が前年同期比175.5%増の132億円と大きく伸びました。同社はこの結果を、HDゲーム、MMO、スマートデバイス/PCブラウザの各分野が好調だったデジタルエンタテインメント部門の貢献によるものと説明しています。

非公開化を実現するには、発行済みの全株式をプレミアムを乗せて買い取る必要があります。同じ道筋をたどった直近の例が、サウジアラビアの公共投資基金(PIF)によるエレクトロニック・アーツの買収で、この取引はEAに巨額の負債を残しました。今回の件はあくまで報道と、それを否定する会社の声明という段階にとどまります。

個人開発者にとっての意味は、大手パブリッシャーの資本構成が動くと、その先にある外注や共同開発、パブリッシング契約の継続性まで揺れる、という一点にあります。スクウェア・エニックスは現時点で検討の事実を否定しており、直ちに何かが変わるわけではありません。ただし約18.5%を握る株主が戦略の見直しを求め続けている構図は変わっておらず、今後の取締役会の判断は引き続き注視する価値があります。

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