Team17親会社Everplay、WARDOGS開発元Bulkheadの持分を拡大──上半期は減収減益も通期は好調見込み
Team17を傘下に持つEverplayが、2026年6月30日締めの上半期決算(未監査)を発表しました。売上高は6690万ポンドで8%の減収、利益は2390万ポンドで29%の減益となりましたが、通期については好調な着地を見込むとしています。
その根拠がBulkhead Interactiveの『WARDOGS』と、Expression Gamesの『Hell Let Loose: Vietnam』です。いずれも想定を上回る成績を収めており、特に9月10日に早期アクセスを開始したWARDOGSは、Steamの同時接続ランキングで上位に定着しています。Everplayはこの結果を受けて、Bulkhead Interactiveへの出資比率を引き上げました。Bulkheadはかつてテンセントが保有していたスタジオで、2025年12月にEverplay、Super Media Group、Hiro Capitalによる連合へ売却されていました。
減収減益の中身を見ると、上半期は大型の新作リリースがありませんでした。投入されたのは『Lumentale: Memories of Trey』『Sintopia』『Wardrum』『Rogue Point』の4本です。それでも旧作カタログの売上は150本超で6430万ポンドとなり、前年同期比1.2%の増加を記録しています。子会社StoryToysは売上が43%増、有料会員が22%増の40万8000人、累計ダウンロードが1800万を突破しました。
開発投資は14%増の1640万ポンドに引き上げられ、前年より20%多いタイトルが同時に動いています。開発中タイトルの65%はオリジナル企画または自社IPによるものです。CEOのミケル・ヴァイダー氏は「大型の新作がない半期において、旧作カタログはまたも底堅い実績を残した」とコメントしています。
個人開発者が読み取るべきは、当たった1本の大きさではなく、当て続けた棚の厚みが会社を支えるという構造です。Everplayの上半期売上6690万ポンドのうち、実に6430万ポンドが旧作からのものでした。新作が出ない期間にも収益が落ち切らないのは、150本を超える棚が同時に少しずつ売れているからです。リリース直後の山だけを見て一喜一憂するのではなく、数年後も売れ続ける形で出しておくこと。そして、当たったタイトルの上澄みを誰が取るのか──パブリッシャーとの資本関係をどう設計するのかも、あわせて考える材料になります。
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