ゲーム企業創業者の35%が「AIで賄える」と採用を見送り──90か国1800人の雇用調査
2026年の業界雇用調査「Big Games Industry Employment Survey」で、ゲーム企業の創業者の35%が「AIツールが代わりに仕事をこなせるから」という理由で採用を見送ったと回答しました。調査は90か国、1800人を対象に実施されたものです。
AIの影響は採用判断だけにとどまりません。回答者の78%が2026年に働き方がAIによって変わったと答えています。創業者の60%は意図的にチームを小さく保っており、48%は赤字で運営していると回答しました。
現場の受け止めには懸念も表れています。61%がより速く、より多く作ることへの圧力を感じており、53%が成果物の品質低下を心配しています。46%は「AIによって本当のスキルを見極めることが難しくなった」と答え、35%が雇用の喪失や需要の減少に懸念を示しました。
変化は給与にも表れています。EUの中堅職の年収を見ると、プログラミング・開発職は4万7000ユーロから3万3700ユーロへ、ゲームデザイン職は3万4500ユーロから2万6000ユーロへと下落しました。一方でアート・デザイン職は2万5000ユーロから3万3000ユーロへ上昇しています。AIによって生産性が上がった領域ほど単価が下がり、最終的な判断や仕上げが求められる領域の評価が上がる、という構図が読み取れます。
個人開発者にとって、この調査は両面から読む必要があります。一方では、少人数で到達できる範囲が確実に広がりました。かつては複数人のチームを組まなければ着手できなかった規模の作品に、ひとりでも手が届くようになっています。他方で、スタジオに就職して経験を積むという従来の入口は細くなりつつあります。誰かに雇われて作る道が狭まるなら、自分で作って自分で世に出す力を持っておくことの重要性は、これまで以上に増していくことになります。
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