2026年9月21日(月) YouTube 番組について
NG+ ゲームビジネスの朝刊、毎朝5分。
朝刊まとめ2026-09-21

9月21日(月)の朝刊まとめ

5:04

海外Candy CrushのKing、スウェーデンでスト通告を受ける──労働協約の締結見送りに労組が反発、決裂なら9月25日に業務停止

『Candy Crush』シリーズを手がけるKingに対し、スウェーデンの労働組合UnionenとSveriges Ingenjörerがストライキを通告しました。通告は9月15日付で、現在は調停が進められています。合意に至らなかった場合、Kingの従業員は9月25日に業務を止めることになります。

発端は、経営陣が労働協約(CBA)の締結を見送った判断です。スウェーデンでは労働協約が労使関係の土台として広く定着しており、組合側は「職場の条件により強く関与できる協約」と雇用の安定を求めてきました。Unionenは別の投稿で、「労働協約は賃金だけの話ではない。年金、保険、労働時間、そして職場の条件に影響を与えられることを含んでいる。スウェーデンの労働市場における安心の礎だ」と説明しています。

Naturvetarna、DIK、Akademikerförbundet SSRの3組合も、UnionenとSveriges Ingenjörerへの連帯ストライキを行う意向を表明しました。争議の規模は、当初の2組合から広がりつつあります。

会社側の姿勢は変わっていません。Kingの最高執行責任者Ulrika Höjgård氏は「Kingは公正で競争力のある雇用条件を提供しており、当社の福利厚生と条件は労働協約で定められる水準と同等か、それを上回っていると確信している」とコメント。そのうえで「協約を結ばないと決めたものの、現地の組合代表との建設的な対話は確立しており、重要な従業員の問題について、敬意を持った透明な対話を続けていく」と述べました。

経営判断の理由は、6月に社長のTodd Green氏が従業員へ送ったメールでも説明されています。同氏はこの決定を「軽々しく下したものではない」としたうえで、現行の福利厚生のほうが従業員にとって良いものであり、上積みされた年金、長期の疾病手当、民間医療保険、育児休暇などを挙げました。協約を結んでも同じ福利厚生を提供し続けることは妨げられないものの、提供する制度の構造を変える必要が生じ、それはスウェーデンの従業員にとってマイナスになると考えている、という論理です。さらに、協約の締結はスウェーデンでの業務の進め方、プロセス、方針の大幅な変更を必要とする、とも書いています。同氏は「この決定は、労働組合やスウェーデンの労働モデルへの敬意の欠如を示すものではない」とも付け加えました。

Kingはマイクロソフト傘下のActivision Blizzardに属します。海外のゲーム産業では、レイオフの連続を背景に労働組合の結成と交渉が広がっており、今回の争議もその流れの中にあります。

個人開発者にとっての意味は、人を雇う段階で国ごとの労使慣行が経営判断に直結するという点にあります。スウェーデンのように労働協約が標準の国では、協約を結ばない選択そのものが争議の火種になり得ます。海外に拠点を置く、あるいは海外の人材を直接雇用する計画があるなら、報酬の水準だけでなく、その国で何が「当たり前」とされているかを先に調べておく必要があります。

出典: GamesIndustry.biz

国内EXNOAがパッケージ流通から撤退との情報──美少女ゲーム最大手のルートに変化、対象は物理パッケージでDL販売は継続の見方

「DMM GAMES」を運営する合同会社EXNOAが、パッケージゲームの流通から撤退するという話題が、関係者の間で広がっています。時期は2027年2月末とされていますが、現時点で会社からの公式発表はなく、業界内で伝わっている情報という段階です。

EXNOAは、DMM.comのゲーム事業部が合同会社DMM GAMESとして独立・分社化し、2020年に現在の商号へ変更した企業です。現在も国内最大級のゲームプラットフォーム「DMM GAMES」を運営し、ゲームのパブリッシングなども手がけています。

今回話題になっている流通事業は、かつて存在したホビボックスからパッケージ流通部門を引き継いだものです。PCゲーム、とくに美少女ゲーム業界においては国内最大手の流通ルートであったため、撤退の可能性に対して業界内やユーザーから声が挙がっています。

影響を受けるのは、店舗で販売されるDVD-ROMなどの物理パッケージ版の流通です。関係者の話では、ダウンロード販売や各社の自社販売は継続するとみられています。EXNOAの流通を利用していたメーカーからも、DL販売は続くがパッケージ版は終了する予定、という説明が出ています。

この件については、『星の欠片の物語』シリーズで知られる自転車創業のkazami氏、美少女ゲームブランド「インレ」代表の葉山こよーて氏、Purple softwareの石川泰氏などが言及しています。当事者に近い開発・ブランド側から相次いで声が上がっている点が、情報の広がりを後押ししました。

美少女ゲームのパッケージを扱う事業者はEXNOAだけではありません。ただ、最大手の流通ルートが失われれば、ダウンロード専売へ舵を切るメーカーが出てくることも考えられます。大きな箱や特典がジャンルの魅力の一部を担ってきただけに、影響は販売形態だけにとどまらない可能性があります。

個人開発者にとっての意味は、販売チャネルは一本足で考えないほうがよい、という当たり前の確認にあります。国内最大手の流通でも事業として畳まれることがあり、その決定は自分たちの外で下されます。物理パッケージを出す予定がある同人・インディーであれば、委託先の選択肢と、DL販売への移行計画を今のうちに並べて持っておくことが備えになります。

出典: GameBusiness.jp

海外カカオゲームズ、韓国Me2onを子会社化へ──株式39.56%を約980億ウォン(7150万ドル)で取得、新経営体制で初の大型M&A

カカオゲームズが、韓国のソーシャルカジノ・カジュアルゲーム企業Me2onの株式39.56%を、およそ980億ウォン(7150万ドル)で取得すると発表しました。取引は9月15日にカカオゲームズの取締役会で承認され、2026年11月16日に完了する予定です。完了後、カカオゲームズはMe2onの経営権を握り、筆頭株主となります。

これは、カカオゲームズの新しい経営体制のもとで初めてとなる大型M&Aです。同社は最大株主の交代にともない、およそ3000億ウォン(2億1880万ドル)を確保していました。今年にはLY Corporationから1億9800万ドルの出資を受け、LYが筆頭株主となる一方、3年続いた『Eversoul』のサービス終了も決まっています。

買収先のMe2onは2010年設立で、ソーシャルカジノ、カジュアル、マインドスポーツ(頭脳ゲーム)を主戦場としています。昨年の営業利益は約126億ウォン(920万ドル)でした。

カカオゲームズが重視しているのは、収益の中身よりもその出どころです。Me2onの昨年の売上高は約1209億ウォン(8820万ドル)で、そのうち8割以上を海外市場が占めています。対してカカオゲームズ自身の海外売上比率は2割前後にとどまります。同社はMe2onのグローバル販売網を、今後のタイトルの海外展開に活用する考えです。

ゲーム以外の広がりも視野に入っています。Me2onの子会社には、AIキャラクターチャット基盤「BoriChat」を運営するGhost Studioや、海外パブリッシングを担うAce Interactive Holdingsが含まれます。

カカオゲームズのLee Si-woo最高経営責任者は「今回の買収は、新経営体制のもとで実績と収益性が証明された事業とのM&A戦略を実行する第一歩であり、今後もカカオゲームズの未来のためにM&Aを継続していく」とコメント。「Me2onが持つ多様なIPコンテンツ領域への拡大だけでなく、中国のスタジオとの共同開発を通じても、複数の形でシナジーを生み出す」と述べています。Me2onのSon Chang-wook最高経営責任者も「国内外のサービス能力と経験を持つカカオゲームズと戦略的パートナーになれたことを喜ばしく思う」とコメントしました。

個人開発者にとっての意味は、買収の理由が「売上の規模」ではなく「海外に届ける経路」に置かれている点にあります。国内で完結する売上より、海外へ出す仕組みのほうが高く評価される構図です。自作をどこで売るかを考えるとき、販売網や現地パブリッシャーとの接点そのものが資産になる、という見方は個人の規模でも通用します。

出典: PocketGamer.biz

開発者の目AppleがEUのATTを変更──iOS 27.2ベータで代替版の同意画面、5か国では必須に、1年後の再提示も可能へ

Appleが、EU向けのApp Tracking Transparency(ATT)に変更を加えます。iOS 27.2およびiPadOS 27.2のベータ版で公開されたもので、広告や計測のためにユーザーの追跡許可を求める、あの同意画面の話です。

最大の変更は、EU内のアプリについて、表示の体裁と文言を変えた「代替版」のプロンプトを開発者が選べるようになる点です。代替版には任意の「追加情報」ボタンが用意され、他社が収集した情報と自社のデータを広告や計測の目的で結びつける要求について、ユーザーへより詳しい説明を提供できます。

選べない国もあります。法的要件により、ドイツ、フランス、イタリア、ポーランド、ルーマニアで配信されるアプリでは、この代替版のプロンプトしか利用できません。EU域内でも国によって表示が分かれることになります。

一方で、どんなときに許可を求めなければならないかという要件そのものは変わりません。Appleはブログ記事で、この点を明確にしています。変わるのは回数のほうです。EUのユーザーに対しては、前回の選択から1年が経過すれば、許可・拒否のどちらを選んでいたかにかかわらず、再びATTのプロンプトを表示できるようになります。

ただし例外があります。ユーザーが端末の設定で「Appからのトラッキング要求を許可」をオフにしている場合は、再提示はできません。なお、この設定名はEUでは「Appによる、複数の企業をまたいだあなたのアクティビティの関連付けの要求を許可」に相当する名称へ変更されます。

個人開発者にとっての意味は、対象が大手に限られない点にあります。広告から人を集めている、あるいは計測SDKを入れて流入を見ている規模のアプリであれば、EUのユーザーに表示される同意画面と再提示の扱いは、そのままインストール単価と計測精度に返ってきます。iOS 27.2の配信に合わせて、自分のアプリがどの国でどのプロンプトを出すのか、同意を断られた層へ1年後に再び聞くのかを、設定として一度決めておくのが安全です。

出典: PocketGamer.biz

きょうのSteamきょうのSteam同時接続トップ5(2026年9月21日)

Steamの同時接続プレイヤー数トップ5は以下のとおりです。1位はCounter-Strike 2で約102万1000人、2位はDota 2で約74万2000人、3位はWARDOGSで約40万人、4位はValheimで約28万人、5位はPUBG: BATTLEGROUNDSで約20万7000人でした。上位5本の合計はおよそ265万人です。

顔ぶれも順位も前日と同じですが、中身は分かれました。1位のCounter-Strike 2は前日の約107万7000人から約102万1000人へ、2位のDota 2は約78万7000人から約74万2000人へ、5位のPUBG: BATTLEGROUNDSは約22万4000人から約20万7000人へと、いずれも数字を落としています。対して3位のWARDOGSは約38万1000人から約40万人へ伸び、初めて40万人台に乗りました。4位のValheimも約26万5000人から約28万人へ増えています。上位5本の合計は前日の約274万人から約265万人となりました。本日時点のピークは、Counter-Strike 2が約136万人、PUBG: BATTLEGROUNDSが約78万人です。

早期アクセスで始まったWARDOGSは、配信開始から5日で200万本を突破したと発表されており、同時接続も30万人台から40万人台へと段階を上げてきました。定番の上位2本が土日のピークを過ぎて落ちる中で、新作だけが増えている形です。新作がこの層に残れるかどうかは、話題が続く数週間のうちに、遊び続ける理由をどれだけ積めるかにかかっています。

出典: Steam公式API

月蝕綺譚 -Luna Occulta- PR 月蝕綺譚 -Luna Occulta- 喰われた月の下で、逢いましょう。放置系・和風ダークファンタジーRPG