8月15日(土)の朝刊まとめ
- 1ネクソン、約3240億円の特別配当を発表。Arc Raidersが四半期183億円・累計1630万本で業績を牽引
- 2Netflix、Night School StudioとMoonloot Gamesを閉鎖。内部スタジオはNext Gamesのみに
- 3ゲーム業界の契約書で「生成AI使用禁止」が定型条項に。弁護士がここ1年の急増を証言
- 4ヒットの果実と変わるルール
- 5Steam同接トップ5: PUBGが76万人で3位に浮上、大型アプデが貢献か
国内ネクソン、約3240億円の特別配当を発表。Arc Raidersが四半期183億円・累計1630万本で業績を牽引
ネクソンは2026年8月13日、総額約3240億円(約20億ドル)の特別配当を実施する計画を発表しました。1株あたりの配当額は415円で、2026年9月に開催予定の取締役会で正式に決議される予定です。
同日発表された第2四半期(2026年4月〜6月)の決算では、売上高が1211億円(7億6080万ドル)で前年同期比2%増、純利益は296億円(1億8590万ドル)で77%の大幅増益となりました。純利益の急伸は、前年同期に175億円の為替差損が発生していた反動が主因です。
Embark Studios開発のArc Raidersは、四半期売上が183億円(1億1490万ドル)を記録。発売からの累計売上は880億円(5億5280万ドル)超、累計販売本数は1630万本に達しています。10月には発売以来最大規模のコンテンツアップデートが予定されています。
メイプルストーリーフランチャイズの売上は前年比63%増で、過去最高の四半期売上を達成しました。とくにMapleStory Worldsは前年比123%成長と好調です。一方、Dungeon & Fighterは44%減、FCフランチャイズは見通しを下回りました。
ネクソンは第3四半期の売上を1207億〜1334億円(前年比2〜12%増)と見込んでいます。Arc Raidersの大型更新やメイプルストーリーの好調持続が下半期のカタリストになると説明しています。
海外Netflix、Night School StudioとMoonloot Gamesを閉鎖。内部スタジオはNext Gamesのみに
Netflixは、Oxenfreeシリーズで知られるNight School Studioと、ヘルシンキ拠点のMoonloot Gamesを閉鎖しました。あわせてゲーム部門の一部ポジションも削減されますが、影響を受ける人数は公表されていません。
Night School Studioは2021年にNetflixがゲーム市場に参入した際、最初に買収したスタジオです。最新作Unhingedをわずか6週間前にリリースしたばかりで、Netflixはこれをクラウドゲーミングで最も成功したタイトルのひとつと評価していました。2022年設立のMoonloot Gamesにはリリース済みのタイトルはありません。
Netflixはこれまでに、2024年にTeam Blueを閉鎖、同年10月にBoss Fight Entertainmentを閉鎖、12月にSpry Foxを創業者へ売却しており、今回の2スタジオ閉鎖で内部開発スタジオはNext Gamesのみとなりました。
Netflixの広報担当者は「ゲームは引き続き会員へのエンターテインメント拡大の機会と捉えている」としつつ、「注力領域での実行力を高めるため、組織の変更を行う」と説明しています。Netflixは現在、メインストリーム・ナラティブ・パーティー・キッズの4つの柱を軸にゲーム戦略を再定義しています。
海外ゲーム業界の契約書で「生成AI使用禁止」が定型条項に。弁護士がここ1年の急増を証言
ゲーム業界のパブリッシング契約において、生成AIの使用を全面的に禁止する条項が急速に広がっています。カナダの法律事務所Voyer Law Corporationでゲーム部門を担当する弁護士Haley MacLean氏が、GamesRadar+のインタビューでこの傾向を明らかにしました。
MacLean氏によると、2、3年前は限られたケースだったAI禁止条項が、ここ1年で急増しています。当初はリスク回避志向の大手パブリッシャーが中心でしたが、現在はインディーからAAクラスまで規模を問わず波及しており、もはや「定型条項」になっているとのことです。
Manor LordsやHe is Comingのパブリッシャーであるooded Horseが「AIアセット一切禁止」を契約に盛り込んだことでも話題を呼びました。MacLean氏は、パブリッシャー側がマーケティングや移植、QAに生成AIを使うことを防ぐためにも、この条項の導入を強く推奨しているといいます。
背景には、著作権をめぐる法的リスクと、ゲーマーや業界人のあいだに広がる反AI感情があります。GDCの2026年レポートでは、生成AIがゲーム業界に悪影響を与えていると回答した開発者が52%にのぼりました。なお、この証言はカナダ・米国での案件をもとにしており、日本国内では法的な扱いが異なる可能性があります。
出典: AUTOMATON
開発者の目ヒットの果実と変わるルール
今日の3本に共通するテーマは「成功の果実と、その足元で変わるルール」です。
ネクソンの3240億円特別配当は、一本のヒット作がもたらすリターンの大きさを端的に示しています。Arc Raidersは累計550億円超を稼ぎ、会社全体の収益構造を変えました。西洋市場で新規IPを成功させたことが、ネクソンのグローバル展開に道を開いています。
一方、Netflixの相次ぐスタジオ閉鎖は、プラットフォーマーの戦略転換がどれほど速いかを物語ります。買収からわずか数年で閉鎖に至るケースもあり、特定のプラットフォームに依存するリスクは小さくありません。自社での販路確保が保険になります。
そして、生成AI禁止条項の定型化は、開発プロセスそのものに影響を及ぼし始めています。パブリッシャーとの契約を考える開発者は、自身のワークフローのどこにAIを使っているかを把握し、契約前に整理しておく必要があるでしょう。ルールの変化を先取りする姿勢が、これからの開発者には求められています。
きょうのSteamSteam同接トップ5: PUBGが76万人で3位に浮上、大型アプデが貢献か
きょうのSteam同時接続数トップ5です。1位Counter-Strike 2(約117万人)、2位Dota 2(約86万人)のツートップは安定しています。
注目は3位のPUBG: BATTLEGROUNDS(約76万人)。前日までPalworldに次ぐ4位でしたが、アップデート42.3で追加された新LMG「RPD」やクリエイティブ空間「PUBG: Playgrounds」の効果もあり、大きく順位を上げました。4位Palworld(約29万人)、5位Wallpaper Engine(約11万人)と続きます。
出典: Steam公式(同時接続データ)
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